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Ferrari 488 Spider

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2017.10.05

Ferrari 488 Spider

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ハードトップルーフのスパイダー

 

フェラーリの正規ディーラーであるニコルカーズがFerrari 488 Spider のテストドライブで来社された。フェラーリのフラッグシップモデル488は近年の傑作と評価の高かった前モデル458の後継として2015年に発表された最新モデル。特に注目したいのが、バリオルーフ(リトラクタブル・ハードトップルーフ)でフェラーリが特許を取得しているらしい開閉技術。ルーフが閉じている時はクーペモデルと変わらない姿(むしろクーペモデルよりかっこいい)がボタンひとつでオープンスタイルに変わる。ソフトトップもいいが走行性や機密性を考えるとハードトップルーフのほうが断然すばらしい。クーペモデルよりかっこいいと思える理由は後姿。クーペモデルのハッチバックスタイルに対して、スパイダーはトンネルバックスタイル。ここがたまらなくいい。低速から湧き上がる自然吸気(NA)エンジンが好みの70年代生まれとしては488のようなダウンサイジングターボがどうしても引っかかるところだが、試乗するとターボ車とは思えない低速からのトルクが感じられた。どうしてもスーパーカーは大排気量(できれば6.0リッター以上)であって欲しいと思うのも70S生まれの性質なのかも知れない。458と比較して大きく違うのはサイドのエアダクト。前々から観ていた映像ではこのダクトの、やぼったさが気になっていたが実車を見ると「なるほど」とうなずけるデザイン。サイドミラーの下からリアに流れるラインがこのダクトでさらに引き締められ何ともグラマラズなボディラインになっている。空力やブレーキを冷やすための効果もあるのだろうがドアが薄く見えるのはとにかく格好が良い。テストドライブとして選んだルートは湯河原から熱海ビーチラインを経由して熱海港の往復。その間シートは快適そのものだった。ドライブ中の印象としてはアクセルのレスポンスがマイルドと感じたところ。普段使用している570PSのメルセデスのような5mm単位でアクセルの踏み込みに神経を注ぐ必要がまったくない。ただ、しっかりと踏み込めば果てしなく湧き上がるトルクと加速が体験でき670PSは伊達じゃないことはすぐにわかる。最近では500PSを超える馬力の車は普通になってきたがGTRの280PSが発売された頃に感じた280PSという強力なパワーに憧れと怖さを感じた頃が懐かしい。国内ではまったく使わない馬力だがどうしても数値が多いことに魅力を感じてしまう。ダブルクラッチのミッションは想像以上でF1の変速音を思い出させる官能的なシフトだった。今回の車輌はスパイダーモデルのオプション多数ということもあって4千万円半ばの価格帯となるが、クーペモデルのベースグレードなら3千万円半ばから新車が購入できる。ニコルカーズさんによれば、最近のフェラーリでは新車から7年間保証が受けられるという話もあり、大きなトラブルが起きても金銭的には昔のような大きな出費にはならないようだ。今回のテストドライブでの488スパイダーの印象はとても良かった。乗りやすく、美しく、速い。その存在感はフェラーリならではのものだと実感した。3500万円を超えるスーパースポーツは贅沢な買い物かもしれないが、確実に人生に彩りを添えるツールであると思える。資産として考えても目減りの少ない分、現金を車に置き換えておくという選択肢も考えられる。いずれにしても、地球上でもっとも官能的な乗り物のひとつと言えるのは間違いないと思う。お金に余裕のある方は一度試乗することをオススメする。

 

 

 

 

フェラーリ正規ディーラー Nicole Competizione 

今回、Ferrari 488 Spiderをお持ちいただいた正規ディーラーさん。488のほかフェラーリに興味がある方は下記アドレスに連絡してみてはいかがだろうか。

 フェラーリ横浜ショールーム
神奈川県横浜市西区みなとみらい2-2-1

http://www.nicole-competizione.co.jp/showroom/showroom1.html