
国道から海側へ下りると風光明媚な海岸線が広がっている
歴史
大正年代はこのあたりは田方郡多賀村字白石と呼ばれ、人口3000人足らずの半農(主に蜜柑類)半漁の村で熱海からは唯一路線バス(東海バス)が通っていたようです。古くは鎌倉幕府を興した源頼朝が、当時流されていた蛭が小島(現在の韮山)から伊東祐親に追われ伊東から宇佐見の山を越え、網代から小舟に乗り白石の海岸に上陸、陸路伊豆山走り湯山に逃れたという言い伝えが有ります。上陸した地にあった「龍神祠」に頼朝が身の安全を祈願したことから、その後の本望達成は龍神様のご加護だとして後々までも海の守り神として地元の人々が祀ってきたと言われており、白石の敷地内に今でもこの祠は現存しています。さてこの多賀村の住人で石工の長津収平が大正14年(昭和元年)にこの地に釣り堀を作ったのが「白石」の始まりです。当時は大型のクレーン船等無い頃の話で、人夫が素潜りで小舟から海に潜り、大きな石にワイヤーを掛け一つ一つ船にぶら下げて移動し防波堤を積み上げたり、釣り堀の底は岩盤をタガネの手彫りで掘ったという話でその難工事の様は今でも地元では語り継がれていると言います。ちょうどその頃500m程熱海側に赤根釣り堀もできて、白石釣り堀ともども温泉場熱海の格好な遊び処として賑わったようです。当初は多賀や網代でとれた魚やイカを釣り堀に放し、お客様はこれを竹竿で釣り上げお土産として持ち帰る、まさに釣り堀専業の営業でしたが、次第に東屋を建て、釣り上げた活き魚をお刺身や天ぷらにして提供する活き魚料理店も併設、観光客ばかりでなく熱海や多賀の人たちにもよく利用されるようになったようです。昭和10年には伊東線が網代駅まで開通。この直後の12年には熱海町と多賀村が合併、熱海市が誕生し熱海市が温泉観光地として発展する礎となりました。戦後はいくつかの客室を増設して旅館としての営業も始めました。ちょうど日本の復興期ということもあり、政財界の重鎮の方々が常連として食事や宿泊に来館され、釣り堀を持ち活魚料理を出す宿としてこの地区の名物店と言われるようになったようです。昭和32年5月には天皇陛下(当時は皇太子殿下)のご来訪があり、釣り堀で鯛や鰺を釣り、早速お料理にして召し上がる等学習院大学時代のご学友と楽しいひとときをお過ごしになられたようです。当時熱海に在住していた佐佐木信綱先生が皇太子様のご来遊を記念して次の二首の歌をお詠みになり寄贈されたようです。
「五月風 清くすがしき釣堀に 糸たれたまう 学びの友と」
「大み子の 御光そひて常春に その名かをらむ これの白石」
その頃の顧客のなかには、著名な財界人や政界人などもご常連になっておられたようです。その後、昭和35年から平成18年まで営業を行い「割烹白石」は閉鎖されました。現在、建物は解体されましたが釣り堀はそのままの状態で残されています。

昭和20年代の白石エリアの様子
ネーミング
The Lanaikaiのネーミングは今回の販売プロジェクトを行うにあたり考えた造語です。Lanai(ラナイ)はテラスを表し、Kai(カイ)はハワイ語で海を表します。ラナイカイの敷地に立ち水平線を眺めた時にいだく「海の上に浮遊する感覚」は海に張り出したテラスでくつろぐ時間のようであることから命名いたしました。

山と海が迫っている地形を生かしたい
豊かな自然環境
The Lanaikaiの敷地には様々な自然を感じることができます。長い年月をかけて波に削り取られてできた岩肌や洞窟の造形、海の生物をはぐくむ岩礁、巨木や自生する草花でにぎわう山林敷地内全体がジオパークになっています。

美しい草木に心癒される場所
眺望
The Lanaikaiの敷地は海岸線を多く持つ熱海でも海に下りることのできる希少な立地です。海と敷地の間には何もなく眺望を遮るものはありません。東側には相模湾越しに三浦半島を望み、南側は水平線に浮かぶ初島を望みます。西側には多賀・網代の街が囲む湾を望みます。

相模湾に浮かぶ初島、伊豆の山々を望む
立地
The Lanaikaiは熱海駅より車で約15分、熱海市街地より約10分に位置し、海抜約35mの国道面から海岸までが敷地です。熱海駅や市街地までは全て大通りでアクセスができ、工事の際に重要な大型車両の通行も可能な事や、事業用で敷地利用を行った際にお客様も安心して現地まで来訪いただけます。また、国道より海側に敷地があることによりプライベート感を演出しやすいことがメリットです。

The LANAIKAIの3つのエリア
AKANE AREA
販売価格 ASK万円
土地面積 実測 11972.57㎡(3621.70坪)
公簿 18434.27㎡(5576.36坪)

ラナイカイの北端にある赤根エリア。国道を挟んで山側と海側に敷地が広がる。
建築家が考えるヴィラ「MORIYA AND PARTNERS」
「建築される場所の豊かさに真摯に向き合いたい」
建築ならではの美しさを感じさせてくれる表現が実にすばらしい
今回、「LANAIKAI AKANE AREA」で建物のイメージプランの制作を行ったアーキテクト事務所は、森屋 隆洋(TakahiroMoriya)氏が率いる「MORIYA AND PARTNERS」。住宅、別荘、オフィス、店舗まで幅広い用途の建築を手掛ける事務所だ。独創的なデザインを行う同社の建物は伸びやかな奥行きがあり建築ならではの美しさを感じさせてくれる表現が実にすばらしい。また、設計のコンセプトとして掲げる「建築される場所の豊かさに真摯に向き合いたい」という考え方は、自然が豊かなリゾート地での建築にマッチしている。過去の作品で印象的なのは伊豆で造られた「SETOYAMA」。90㎡のコンパクトな規模を感じさせない空間の広がりと景色の切りとり方が絶妙といえる。周囲の自然と共生した名作といえるだろう。
「MORIYA AND PARTNERS」
ZUSHI OFFICE
249-0005
神奈川県逗子市桜山8-3-13-202
202,8-3-13 SAKURAYAMA,
ZUSHI-SHI,KANAGAWA 249-0005,JAPAN
ATELIER HINATA
259-1101
神奈川県伊勢原市日向1273-6
1273-6 HINATA,
ISEHARA-SHI, KANAGAWA, 259-1101, JAPAN
Tel: +81-50-3697-1050
Mail: info@moriyaandpartners.jp
HP: www.moriyaandpartners.jp
proposal
エグゼクティブな遊び感が漂う
難しい地形を攻略しつつ海の眺めをワイドに確保した
ここで、「MORIYA AND PARTNERS」が考える「LANAIKAI AKANE AREA」でのプランを紹介しよう。当社からはこの土地の特別なロケーションを生かした世界に通用するアルティメットなヴィラのプランニングをオーダーした。海岸線に面する敷地は複雑な形状をしていることでプランニングは容易ではない。加えて背後に急な傾斜地が迫る地勢でもある。今回提案されたプランはその難しい地形を攻略しつつ海の眺めをワイドに確保したアイデアの詰まったプランといえる。また、フロアーの構成も絶妙でメインフロアーとなる3階をスキップさせることで海面から空まで連続する縦の広がりのあるビューを切りとっている。加えて、ガレージの先にあるスイミングプールハウスもエグゼクティブな遊び感が漂うリッチなスペースになっている。
SEVENS AREA
販売価格 ASK万円
土地面積 実測 5579.88㎡(1687.91坪)
公簿 9773.34㎡(2956.43坪)

伊豆半島ジオパークとしても貴重な自然の造形を楽しめる
SHIRAISHI AREA
販売価格 成約済み
土地面積 実測 4308.22㎡(1303.23坪)
公簿 2128.10㎡(643.75坪)

ラナイカイの中でも最も南に位置する白石エリアから初島を望む

昭和初期から釣堀や活け魚料理店などで賑わった白石エリア
物件情報
所在地 | 静岡県熱海市上多賀 |
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交通 | JR東海道線熱海駅車約15分(約5.4㎞) |
地目 | 宅地・山林・雑種地 |
用途地域 | 無指定 |
建ペイ率・容積率 | 20%・40% |
その他の法令制限 | 熱海市まちづくり条例、がけ条例、熱海市景観条例 |
備考 | オーシャンフロント |
取引態様 | 媒介 |
物件番号 | AT025 |
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