南 禅
南 禅
熱海 ホテル旅館 海 成約済
「優美な街の一角」
熱海の誇り
名士たちが別荘を構えた町「林ヶ丘町」。手入れされた日本庭園の先に建つ数奇屋建物、立ち昇る湯煙、モダンなゲストハウス、落ち着いた日本情緒と優美さが漂うこの町は熱海の誇りといえる。その格式を誇る街の一角にある壮大な熱海の別荘をご紹介します。
Select music|The Legend Of Ashitaka 03:05
「The ATAMI」
恵まれた街
温暖な気候、清らかな水と空気、風光明媚なロケーション、良質な温泉、関東と関西を結ぶ中継的なアクセスの良さなど様々な魅力によっていつの時代も注目を集める「熱海」。その注目の高さから時代背景や景気など大きな変化があるたびに指標的に流行り廃りが報じられてきた街でもある。大型ホテルが閉鎖され宿泊者数が減ったことで町の活気が一時的に失われゴーストタウンと報じられ、近年は熱海のV字回復や人気の高さ等が報じられ、まるで金融商品のトレンドのような扱いである。しかしながらリゾート系不動産の視点から長年この町を眺めてきたものからすればこの町の人気が低下したという意識は無く異常な不動産価格であったバブル経済が崩壊した時代からは単価の変動はあったものの適正価格に戻ったに過ぎず需要は高かった、リーマンショック、東日本大震災、コロナなど最近の危機と呼ばれる時代にもリゾート物件の需要は旺盛だった、リゾートに少し追い風が吹けば物件が無いという状況へすぐに転じてしまうほど潜在的に市場在庫が常に少ないエリアである。熱海がゴーストタウンと呼ばれた時代は、宿泊する人たちのトレンドが変わったことでそのトレンドに対応できなかったホテルなどが淘汰された過渡期にすぎずニーズに合ったサービスが提供できる事業者に変わったとたんに休日の町は人があふれる状態になった。要約すると、この首都圏からもっとも近い恵まれすぎた観光リゾートタウンのポテンシャルは高くどんな時代でも注目される町といえる。
「林ヶ丘町」
名士たちが別荘を構えた街
温暖な気候、清らかな水と空気、風光明媚なロケーション、良質な温泉、関東と関西を結ぶ中継的なアクセスの良さなど様々な魅力によっていつの時代も注目を集める「熱海」。その注目の高さから時代背景や景気など大きな変化があるたびに指標的に流行り廃りが報じられてきた街でもある。大型ホテルが閉鎖され宿泊者数が減ったことで町の活気が一時的に失われゴーストタウンと報じられ、近年は熱海のV字回復や人気の高さ等が報じられ、まるで金融商品のトレンドのような扱いである。しかしながらリゾート系不動産の視点から長年この町を眺めてきたものからすればこの町の人気が低下したという意識は無く異常な不動産価格であったバブル経済が崩壊した時代からは単価の変動はあったものの適正価格に戻ったに過ぎず需要は高かった、リーマンショック、東日本大震災、コロナなど最近の危機と呼ばれる時代にもリゾート物件の需要は旺盛だった、リゾートに少し追い風が吹けば物件が無いという状況へすぐに転じてしまうほど潜在的に市場在庫が常に少ないエリアである。熱海がゴーストタウンと呼ばれた時代は、宿泊する人たちのトレンドが変わったことでそのトレンドに対応できなかったホテルなどが淘汰された過渡期にすぎずニーズに合ったサービスが提供できる事業者に変わったとたんに休日の町は人があふれる状態になった。要約すると、この首都圏からもっとも近い恵まれすぎた観光リゾートタウンのポテンシャルは高くどんな時代でも注目される町といえる。
「全体構成」
街並みを創り上げてきた
本件は3棟の建物「雅静庵」「小庵」「桜庵」と「未利用地」から構成されている。1997年にこの地の一角を買い求め、その後、縁あるたびに土地を買い増し街並みを作り上げてきた。また、隣接地へも景観を保つ協力を仰ぎ30年に渡りこの町を見守ってきた。時代の変化により風情ある市内の別荘街が失われていく中においても、今もなお風格を保つ街は稀な存在といえるだろう。
細密を尽くした「真」様式
|建築
辰巳張りの傾斜地540坪に工期や予算にとらわれる事無く施主や設計士その他各職方が納得するまで作業し1991年に竣工した「雅静庵」。バブル最盛期における日本建築の傑作であり竣工後30年に渡りひっそりと家守りされてきた。主客を招くために造られた屋敷は数寄屋建築の中において構造の細密を尽くした「真」様式となり、建物のシルエットは周囲の自然に違和感なく溶け込み、水平、垂直の美と柔らかな屋根のむくりに清々しさをおぼえる。細かな普請に目を向ければ、吉野杉の大木1本から引かれた材を天井板から建具まで使い素材の良さをそのまま生かし最高の技で設えられている。ひかり付けや、含みなどの納まりをみればその技術の高さを容易に感じられるだろう。「神は細部に宿る」(こだわった丁寧な作品には作者の強い思いが込められておりまるで神が命を宿したかのごとく不朽の作品として生き続ける)という言葉があるが、この屋敷はそういった類のもののように思える。また、室内空間は緻密に計算されている。基本的に座してその空間の豊かさがもっとも感じられる設計となるのだが緊張感と穏やかさが共存するゆるみのない空間となっている。合わせて、軸となる位置からは窓の外に見える光景までも計算され内外あわせた実に見事な空間が表現されている。個人的には広間に設えられた付書院に置かれた文机を前に腰を下ろし、枝ぶりの良い紅葉越しに渡り廊下を眺める角度にもっとも美しさを感じる。
|屋敷の名前は比叡山の澄道阿闍梨様に雅で静かな庵として『雅静庵』と命名されている。
|建築施工:間組・石間工務店
|庭園
本件庭園の象徴的な存在となる組石は山の岩が崩れ折り重なったような野趣ある崩れ積みとなる。数トンもある巨石が美しい渓谷のごとく積まれている様はこの庭園に注がれた情熱と信念を感じる。組石された石は木曽の恵那山の一沢から2000トンの石を採掘し11トン車124台で搬出、丹那の山に仮置きした後に現地へ一つずつ運び入れられた。採掘した沢は植林し地元に返還されたストーリーを持つ。崩れ積みの隙間に這うように生けられた松等銘木は日本全国より選び抜かれ植栽されている。足元には日本の山野に自生する草木があしらわれ、山懐にある清らかな渓谷が表現された美しさと険しさを感じる銘庭といえるだろう。
|庭園施工:岩城造園
「小庵」
市中の山居
主客を招く武家書院の空間と装飾が施された「雅静庵」に対して、「小庵」は露地と茶室をメインに、広間、寝室、浴室を備えた「市中の山居」といった侘びの空間となる。通りから結界を抜け路地に入ると延べ段が庭の奥へ続き、竹穂垣の先には「渡り四分、景六分」の苔の茶庭が現れる。露地と庭を構成している、飛石、待合、蹲、土間、袖垣をみても選び抜かれた材が見事な技法で設えられ素朴ながら極めて質の高いものであることが容易にうかがえる。露地の自然を経由して茶室の非日常空間に向かうゆっくりと歩む所作の中にたくさんの見どころがある茶庭といえる。
茶室は三帖台目の小間席となり素朴ながら材の良さが容易にわかり、亭主の思いと、客への心使いが伝わってくる。林ヶ丘の静寂の中、周囲でさえずる野鳥の声、時折、遠くで響く船の汽笛によってこの空間の尊さがより感じられる。
苔庭の先に相模湾と伊豆の岬を眺める広間は、爽やかな風が抜ける実に開放的な部屋だ。天井と軒の美しさ、流れる雲を虚ろに眺めながら居眠りしたくなる最も居心地の良い空間となる。また、部屋の設えの良さは言うまでもなく茶事の懐石を催すにも良い場所となる。
建物の西角にはジャパンモダンな寝室が用意されている。床は板張りで設えられ機能的な造りとなる。こちらの部屋も素焼きタイル床のテラスを介して庭につながりその先に海原を眺める、質の良い眠りが得られそうな空間といえる。
建物北角には温泉が注がれる半露天の風呂が用意されている。すべてが素性の良さそうな木材で設えられ陽光が反射すると実に柔らかで気持ちが和む空間となる。浴槽も深くある程度背筋を伸ばし、しっかりと温泉と向き合える質の高い湯殿といえる。
|建築施工:石間工務店指揮・水沢工務店施工
|庭園施工:岩城造園
「桜庵」
現代的なテイスト
もともと別荘として使われていたものを、本件集落を構成するうえで重要なロットであることから2020年新たに組み入れられたもので、他の棟と異なり現代的なテイストとなる。ユニット自体は整然とした造りで2005年竣工とは思えないほど状態の良い建物となる。
「未利用地」
低層で品のある建物が良く似合う
本件集落の中で最も標高の低い場所に位置するこの整形の敷地は370坪を超える。もともとは2棟の日本家屋が建っていたが現在は一部の庭園樹木が残る更地となる。南側の間口が広く周囲の道から少し高くなった3方の道に接する地形は設計の自由度が高い。熱海の屋敷街の中でもこれだけまとまった整形の土地はそうは多くない。この敷地には周囲の日本の伝統的な建物に合わせた低層で品のある建物が良く似合う、そうすることで街並みが整い将来に渡り価値が保たれていくだろう。
「天然温泉」
いわゆる、源泉かけ流し
本件には近隣の源泉「晴光荘温泉組合」より汲み上げられる天然温泉が引き込まれている。会員数27軒に対し2本の源泉井戸を有する潤沢な湯を誇る組合となる。泉質的には熱海の代表的な塩化物泉となり身体が芯から温まることや、肌への効能が期待できる温泉となる。源泉で汲み上げられた湯は貯湯タンクに貯められ各戸にロスなく自然送湯され、使われた湯は惜しみなく捨てられる「いわゆる、源泉かけ流し」ということになる。このような汲みたての鮮度の良い湯を楽しめることは大きな魅力といえる。
「眺め」
海と島と山と港町をバランスよく眺められる
本件には近隣の源泉「晴光荘温泉組合」より汲み上げられる天然温泉が引き込まれている。会員数27軒に対し2本の源泉井戸を有する潤沢な湯を誇る組合となる。泉質的には熱海の代表的な塩化物泉となり身体が芯から温まることや、肌への効能が期待できる温泉となる。源泉で汲み上げられた湯は貯湯タンクに貯められ各戸にロスなく自然送湯され、使われた湯は惜しみなく捨てられる「いわゆる、源泉かけ流し」ということになる。このような汲みたての鮮度の良い湯を楽しめることは大きな魅力といえる。
「まとめると」
これから先もこのコミュニティーが特別な場所としてあり続けることを願いたい
本件建物はどれも希少なものだ。今まで多くの数寄屋建築を拝見してきたが、年代の古いものは洗練された匠の技が随所にみられるが、モノが無い時代に造られたからか素材が吟味されていないことで風化し再生するのもためらうものが多い、半面、高度成長期からバブル期に造られたものは、高価な素材が使われているのだが、素材が主張しすぎるものや、豪華な装飾が多く「侘び」を感じられない。その中でも本件建物は吟味された質の良い素材が一流の職人の手により仕立てられ実に美しい仕上がりとなっている。料理でたとえるなら、最高の素材を一流の料理人が手間をかけてつくる黄金色に輝くお出汁のようなものだ。さらに、この建物が長年に渡り家守されてきたことでさらに深みを増し今の姿となっていることを考えると実にありがたいもののように思える。
この集落を未来に残していくことを踏まえ、本件ユニットの使い方を考えると最もイメージがつきやすいのは企業が所有しそれぞれのユニットの特徴を生かし集落全体を使ったベネフィットプログラムを行うことで企業価値が上がる使い方がベストに思える。特に質の良い緊張感が漂う「雅静庵」を本丸として集落の形成を行うのが良いだろう。そう言えばこの屋敷に初めて訪れた時のことだが、正門をくぐり石段を登り玄関棟で迎えた家人の後に続き、渡り廊下の栗板が発する足音を響かせ母屋に向かうにつれ背筋が伸びていったのを鮮明に思い出す。その後、広間に通され圧倒的な威厳のある空間で座礼した時の緊張は不思議と心地よく「この場所に通されたというある種、誇らしさを感じたことを思い出す。」「雅静庵」の本質は「主(あるじ)に変わり、主客に最上のもてなしを行う」ことにあり、屋敷の家人の言葉にあった「この屋敷は金と手間暇をかけて造り上げたものだが、ある1人の主客をたった1晩もてなしたことによって、すべての努力が報われた」。という、なんとも粋でスケールの大きな話だが昭和の大物たちの世界を垣間みたロマンのある話であり、この屋敷の本質を理解するうえでわかりやすい逸話だった。近隣にある三菱グループの「陽和洞」しかり、野村グループの「塵外荘」しかり、特別な存在の企業にはこういった象徴的な場所が必要ではないかと実感する。
この熱海でも有数な別荘屋敷街において30年以上の時間をかけて徐々に土地を買い集め今の姿になっているこのユニットが入手できること自体、幸運なことのように思える。これから先の50年100年後もこの集落が特別な場所としてあり続けることを願いたい。
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